かくれが

とあるスマオタの備忘録

映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った」

明日からなんですけど、試写会で拝見。ゆるく感想を。

原作未読。宣伝の印象よりも軽やかで、そして「いい話」だった。優しい世界。多少ネタバレなのかもしれませんが、代替医療詐欺で金を巻き上げられたり、親戚のおばさんが連れてきた拝み屋が居座って出ていかないとか、そういうんじゃなかった。良かった。子供の頃に身近でそういうやばいことがあって、とてもトラウマなので、めっちゃびくびくしていたんだけど、息子が滝行やお百度参りの願掛けする(予告にあるそのシーンがなんとなく嫌な予感を呼ぶ)だけで、ちゃんとした話だった……。いつも、買った原作も、各種雑誌インタビューも読まずに積んでるのは、映画をなるべくまっさらで観たいからなんですけど、読んでたほうが良かったかもしれない。

いろいろ身構えて観てしまったけども、めっちゃおもしろかった。ずっと淡々と進む物語が、お母様が亡くなられるあたりから、重くなるわけではなくて、重心の位置が変わって、浮遊感があるような、その体感が、カタルシスともちょっと違って、とても良かった。

ちなみに、試写会のときのアフタートークが、すごく身にしみた。→映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」公式サイト » 公開記念トークセッション実施レポート

以下、ちょっとだけネタバレ。

安田さんがどっからどう見ても40代なので、無意識にそう思って観てたせいだと思うんですが、サトシがいつまでも腹をくくらないので、百回くらい「いまだ! そこだ! 右ストレートを叩き込め、松下奈緒!!」という、脳内応援上映がくりひろげられた。サトシさんは、おかあさんのガンがわかった時点で、まだアラサーなのだな。そのくらいならわかるかな……。もうちょっとしっかりせえや!! 右ストレートだ! と、わたしがどんなにけしかけても、ずっとさっさんを見守り続ける奥さんがすごい。そんな奥さんどうやったら見つけられるんだ。わたしとも結婚して欲しい。

映画オリジナルだという海のシーンが最の高だと思うが、なぜ笑顔を空に浮かべた!w 最後にすごい勢いで気が散ってしまったが、いいなあ、海のシーン。お兄さん、いつ出てくるのかと思ったけど、素敵だった。実家出てるとそうなるよね、と出ているわたしは、お兄さんに視点がいく。お父さんは、お母さんが亡くなるシーンの、足をずっとさすってるのが、たまらなかったなあ。お母さんというか、倍賞美津子さんがすごいおきれいでチャーミングで、即好きになってしまう。

あとわたし、安田顕さんの顔と身体がすごく好きです!(身も蓋もない) こんなずっと普通の服をくるくるたくさん着て、普通にしてる安田さん見たの、めっちゃ久しぶりの気が? 別に洒落てもいない、ごく普通の服……胸板が薄い…顔が好き……松下さんといるとちっちゃかわ……細い…顔がいい…………いかんうわごとが。わたしだいたいこの感想で締めてしまうが、べつにそこまで不真面目に映画見てる訳では(笑)。ファン目線として、他には、なんつーか安田さんの得意なこと、たくさん活かされてる映画で、嬉しかったな~。ちょっと情けない男がとても似合うし、優しく笑う人だし、すげえええええ泣くし、すぽーんと脱ぐし。あと、安田さんって、前髪を上げると、顔の印象がかなり変わると思うんだけど、髪型を変えるんではなく、全力で走るシーンでそれが見られるのとかも、とても好き。