かくれが

とあるスマオタの備忘録

TEAM NACS SOLO PROJECT「安田顕 ひとり語り2014〜ギターの調べとともに。」 フジテレビNEXT・2014年11月20日

テレビ放送、観る踏ん切りがつけられずに積んでたんですが、先日行われた CUE のファンミーティングで、衣装と小道具の展示がありまして、おまつー!! 俺だー!!! と高まった今しか観る機会ないなあ、と。安田さんを見てもおまつとは思わないけれど、あの衣装を見るとまざまざとよみがえる感覚に鳥肌。展示の前にずっといたかった。8/31の公演で、衣装が破けたの見たんですが、そこが丁寧に繕ってあって、あの日々がそこに。

感想はさすがにもう書き尽くした感があるんですが、微に入り細を穿つ……というか、とてもうっとうしい細かい見方をしたわりに、自分の中でズドンとくる解釈みたいなのは、落とし込みきれなかったんですけど、まあこれはこれでいいかな、ってw わたしにはどうしたって納得のできる話ではなかった。おもしろくないとかじゃないよ、おもしろかったよ。おもしろいとか好きだとかを超えて、この「ひとり語り2014」は、わたしにとって「安田顕」というひとの存在を感じられる舞台で。「存在感」というかもっと実在性の強い「肉体」とか「質量」とか、そういう言葉のがしっくりくるかな。そーゆーのはさすがに画面通しては得られない感覚ではあったんだけど、映像を見て得られる感情は、観劇時にとても近かった。

全42公演に、もうひとつ、無人の1公演を追加させていただきました。

http://www.office-cue.com/diary/contents_view.php?id=11245

観客のいない収録用の公演を打って撮影するというのは、あまり例はないようで、それでもわたしが観たことのあるいくつかの作品映像は、撮影機材を好きな位置に置けるとか、映り込みや雑音が入らないとか、撮り直しができるとか、そういう理由で行われてるように思うんですけど、これはほとんど客席側からのよく見る画角での映像だし、雑音もそのままなんですね。シアターサンモールは、うっすらとした地響きと、カチリ、ぱちぱちのような家鳴り? が聞こえていたんですけど、それがそのまま入ってる。あの劇場でお芝居をしたことがあるという方に教えていただいたんですが、地響きは地下鉄の音だそうで。なるほど。そしておそらく一発撮り。連日観劇してた私は、トチりがちなセリフを記憶しているのですが、トチリはないもののつっかかる箇所があのときのままで、同じように妙に手に汗握って観てしまった。そういう部分だけでなく、全編にわたって、息を潜め、手がしびれるほど力み、ほんと観劇時と同じだ。名古屋終盤から帰りたくて仕方ない。自宅にいて帰りたくなる程度に、取り込まれるような臨場感。演劇の映像ではなかなか見ませんが、ライブ映像なんかでは、客席の様子を見せることによって、映像では伝えきれない臨場感を演出したりするものだと思うんですけど、客が映っていないからこその臨場感という映像は、それだけでおもしろいものだなあ。安田さんが、演目自体も、この映像も「挑戦」と表現されてますが、なにもかも大変おもしろかったです。

すっげえ些細な事言うと、影絵は!? ねえ、影絵! 無人の川落ちやるくらいなんだから、影絵も置いといてよ!!!www 名古屋のラップはほかにも、古澤くんが入ってきたのを、不機嫌そうに見るおまつがちょう色っぽいのとかも映ってないんですけど、まあこういうのは言い出したらキリがないから(笑)。

久しぶりに観たひとり語り、やっぱり音の、セリフのリズムが好きです。記憶に刻み込んだけど、それでもこれを観たいときに、むしろ聞きたいときに聞けるものが、手元にやってきたの、嬉しいなあ。すごく気力使うので、なかなか再生しないとは思いますが(笑)。