かくれが

とあるスマオタの備忘録

72時間ホンネテレビにまつわる話

いまごろだけど、72時間を駆け抜けた雑感をメモ。あんまり番組内容関係ない気がする。

11月2日に向けて、わたしが用意したもの。スマオタみんな買ってたFire TV Stick、作りおきおかず6品ほど、切り分けてラップを掛けた鍋材料、土井先生の本で読んだ洗い米、モバイルWi-Fiのデータ量追加クーポン。ちょっとわくわくした。なにかをこうして楽しみにして準備するの、久しぶりだったのかもしれない。

この中で、データ量追加は結局しなかった。初日の放送はじまる直前まで観劇で、開始時間には自宅に着かないので、念のため用意してたけど、たしか1時間半くらい見て、500Mくらいしか使ってなかったので、そもそものデータ量で十分だった。日頃、外で動画を見る習慣がないので、ちっとも感覚つかめませんが、そんなもんなんだなあ。3GBのいちばん安いプランで低速なので、動画が止まるようなら速度をブーストするためにもクーポン用意してたけど、低速で別に問題なかった。Abemaのアプリのバッファリングが優秀だったりするのかなあ。現在は、さらに通信量を節約する機能がついたらしい。

その後はもうずっと家にいたので、居間のテレビ+Fire TV Stickと、自室のパソコンと、どてら(冬の部屋着はどてら愛用です!)のポケットに入る7インチタブレットをうろうろ。わたし、普段からテレビや録画を、テレビとパソコンとタブレットで見てるので、ほんと同じだなあ。ネット動画が色々観られるセットトップボックスがすでにあるので、Fire TV買わなくてもべつにいいかと思って、ずっと買ってなかったんですけど、こいつむちゃくちゃ操作性がいい。もうホンネテレビ関係ないけども、わたしは家族と住んでるので、全員の配信サービスアカウントを登録したら、メガ盛り見放題マシンとなってしまったFire TVがやばい。というかそもそもFire TV自体、アマプラ会員の家族に買ってもらった。出資はわたしだけど。いらないひとにはいらないんだろうけど、買うと生活変わるレベルで役に立つひともいるんだろうなあ。おかげでホンネテレビの放送終わってからも、めっちゃ役に立ってる。

で、番組なんですけども、いちばんおもしろかったのは、三谷幸喜即興劇。いやあ、いいもの見た……。これやっぱり、収録を編集しちゃうと、違う手触りのものになってしまうと思うので、リアルタイムで見られてよかった。興奮しすぎてわりと記憶曖昧なので、なんとかしてここだけ完全再配信してもらいたいくらい。みたにんファンだって見たかったと思うんだよなあ。わりとしょっぱなに、爆笑問題太田さんが「飯島を呼べ!」って言って、これをちゃんと笑える気持ちで見始められたのも、ほっとした。自分の心持ちにも、番組のスタンスにも。そこそこなまぬるく始まってたので(笑)。

だいたいは、別におもしろくもないテレビで、わたしがSMAPと生きた20年ちょっとの間に見たのと、同じだった。いや、ディスってんじゃなくて、テレビってそんなもんじゃないですか。それこそが地方の小娘だったわたしが好きになったSMAPなので。わたしにとって、ちゃんと「SMAP」と認識するに値するものって、2016年3月の「明日へコンサート」が最後じゃないかと思うのですが*1、それ以来に返してもらったSMAPを、72時間も摂取し続けられたのは、2人足りないことを差し引いたって、十分だった。

なんならもう1人も返してもらったもん。森は、自分で旅立ってしまった人で、どっかに取られてたわけではないけど、何故か触れてはならない人だったのが、この数年、ようやく手の届くところまで戻ってきて、とうとうこんな堂々と、仲間として人目に触れる場に出てきてくれた。森且行本人と、それを取り巻く環境(具体的にはオートレース関連の皆々様か)に、本当に感謝。公営競技であるオートレースの選手は、プロとして背負ってるものの量が多いと思うんですけども、きっとオートレースにもプラスになると思って、ああやって出てくれてるのがわかって、過去のためでなく、現在と未来のために生きてる森且行という人が眩しかった。わたしは、バイクもよくわかんねーし、賭け事にも興味がある方じゃないし、SMAPのファンという立場で、森とオートレースに関わるのってあんまり良くないと、20年以上、自分からは見ないようにするマイルールで生きてたんですけども、こうなったらもういいよね、金にはなんの色もついてねえんだし! と、いま車券ちょっと買ってるw しかし、2014年の「27時間テレビ」において、手紙を読み上げるというかたちで、元SMAPとしてわたしたちの前に現れたのを思うと、5+1人から、3人+1人に減ってるので、あのときより遠ざかってるなあ、という気持ちは否めない。

ちょっと話がそれるが、ホンネテレビ以降、「元SMAP」という単語に、抵抗がほぼなくなった。「SMAP」と同じものとして認識できるというか。わたしは「解散」って言葉を避けない、むしろこの状況への不満を込めて積極的に使うほうなのだが、やはり「元」にはちょっと寂しい気持ちがあったんだけど、同じように現状が間違ってるって気持ちで見られるようになったなあ。

これがテレビとネットに革命を起こすのかはよくわからないし、わたしはわりとどっちでもいいかな。でも、この3人にそういう期待を向けたひとがたくさんいて、3人は十分それに応えていて(世界トレンド取れてよかった!)、その祭りにわたしもちゃんとのっかれたのが、すごい楽しかった。久しぶりだったね、こういうの。テレビ見て、寝て、起きてもまだずっと同じテレビやってるというのは、むちゃくちゃ不思議な感覚だった。芸能系のオタクのひとって、専門チャンネルできないかなあって、夢見たことあると思うんですが(宝塚スカステみたいに、実在するのもある。羨ましい)、ずっとSMAP放送してる、SMAPチャンネルみたいでもあった。だから、なんか革命的だったとは思うんだけど、やっぱりわたしにはあまり関係ないかなあ。ぜんぶ、受け手として、受け取るしかないというか。テレビという受像機、放送という事業、テレビってなんなんだろうな。

72曲ライブは特別。ファン以外の人がどう見たのかは、わたしには想像もつかないのだが、疲れたおじさんが必死で歌ってるだけだったのかもしれない。でも、わたしにとってはもうたまらなく特別な時間だった。選曲の意味合いを深読みしたり、いろいろ深掘りできるんだろうけど、「スマコン」がそこにあったという感動が前に出る。この先もう永遠にSMAPの歌が取り返せなかったとしても、スマコンはできるし、SMAPはちゃんといるんだ。

去年、取り上げられてしまったSMAPを(だいたい)返してもらえて嬉しい。早く、あと2人も返して欲しいなあ。SMAPに会いたいなあ。堺さんとのお話の中で、去年から今年、わたしがぼんやりと感じてたことは、大筋でだいたい間違ってなかったんだな、と思ったので、SMAPに会える日を待つのは、間違ってないんだと思う。待つ。SMAPに会いたい。

*1:断言しないのは、わたしは2016年が闇すぎて、記憶が曖昧だからです