かくれが

とあるスマオタの備忘録

TEAM NACS 第16回公演「PARAMUSHIR〜信じ続けた士魂の旗を掲げて」仙台

東京エレクトロンホール宮城 3日マチネ・ソワレ・4日

東京なんだか宮城なんだか(宮城です)の、このホールの名前が、やたらにおもしろくてしょうがない、笑いの基準が小学生みたいなわたしなんですが、行ったのははじめてなのかなあ、たぶん。こんな愉快な名前なのに、お前を許さないぞエレクトロン!www 腰が痛い!w 腰というか、尻と背中かな……。近年ではお前が優勝だ! マチソワしてしまったのが悪いんか、そうか。しかし、遠征当日券芸人にとって、行けば観られるエレクトロンは、天国だった。電話予約がなんだ、そんなのしなくたって、開演直前に行っても立ち見あるんだぞ! ありがたすぎる。

ようやく、雑誌類とパンフレットも読んだ。Amazonになかった TV Bros.編集部 Tv Bros.(テレビブロス)関東版 2018年 3月 10日号 が、衣装写真載ってる。というか表紙。SWITCHがおもしろかったなあ、やっぱ。それはそれとして、SODA+は優勝! って感じある。安田さんの連載、毎号見てるんですけども、5人になるとおもしろいよな、やっぱ。なにかで、安田さんが、メンバーをベッドに連れ込みたいようなことを言ってたと思うので、よかったですね!

+act. ( プラスアクト )―visual interview magazine 2018年 3月号 SODA PLUS Vol.5 (表紙:TEAM NACS) (ぴあMOOK) SWITCH Vol.36 No.3 特集:TEAM NACS 役者たちの日々2018 anan (アンアン)2018/03/07[君たちはどう生きるか] ダ・ヴィンチ 2018年4月号

以下、ネタバレしてる感想。初日大阪東海から、だらだら続いてます。
毎回終わった後、できればしゃがんでわんわん泣かせてくれ!と、思ってるんだけど、もちろんおとなしく座って、カテコが始まるまで拍手してるのが、劇場という場の制約ではある。が、立ち見で入ったら、ほんとに最後尾で左右も誰もいない、ぼっち最後列だったので、拍手を放棄してしゃがんでだいぶ泣いた。わたしとにかく、感情を揺さぶられるために、あの2時間を過ごしたいのだなあ。例えるなら、ストレッチみたいなことではないだろうか。日頃伸ばさない腱を伸ばすのと、心の動かしようのない部分を動かすのと。感動というよりは、衝動。端的に言うと、「エモい」だよなあ。わたしとにかく、エモさを食ってる……。悲しいしつらい話だが、悲しくてつらいから観に行ってるわけじゃないし、別に、素晴らしい話だ語り継ぐべきみたいな意識高いことも、さして感じないんだよなあ。なんか言い方が悪い気がするが、わたしの表現力の欠如です……。ここ最近で、わたしのことをいちばん揺り動かしたのって、キンプリ映画2作なんだけども、感情のベクトルは違えど、感情の運動量という意味では、わたしの中で同じ種類の体験なのかもしれない。

東海観たあとから、むしろこっちが「歌い続ける侍ロマン」(前前作「WARRIOR」のサブタイトル)だよなあ、と思ってたが、そういや今頃思い出した。うぉりゃのアンサンブルが発表になった当時、アクションできる人と歌える人中心だね〜、なんて話してたわ。あのときも、実現はしてないけど、こういう演出プランあったのかもなあ。わたしもうとにかく、歌われると負けるので、民衆の歌さながらのあのシーンは、記憶が曖昧になるほど泣いて震えてるんですけども、こういうのがリーダーの演出の醍醐味なんだろうなあ。好き……結婚しよ……。SWITCHだっけな、朝日を見た時の感動のような、みたいなこと書いてはった(あとで確認して書き足します……いま時間がない……)んだけど、プリズムショー見て震えて泣きたい最近のわたしには、そりゃハマるよなあ、と思う。

感想としては、「エモさに心身が震えて泣く」で、まとまってしまうし、それ以上に説明するのはたぶん野暮いのだが、エモさで泣く割に、理屈っぽいので、理屈の話ももうちょっとします……。

いちばん泣いてるのが終わったあとって、つまり、桜庭がハーモニカに気づいて、わーっと泣いて、水島の「泣けたじゃないか」で霧が晴れて、4人がいて、消えて、桜庭も消えたあとだと思うけど、わたしの気持ち的にはあれもう桜庭死んでるから、わーっと泣く。でも、桜庭はまだ田中の息子に話すことも、4人を日本に連れ帰ることもまだまだ背負ってるので、死んでる場合ではない……でもすぐ死ぬよだって会っちゃったもん……うわあああああああん。

東海の感想に書いた、矢野と田中、水島と桜庭の対比が同時進行で描かれるのが、観ててやっぱとてもおもしろい。特に、矢野が山下の姿をとって現れるトラウマを、田中の生きる力を見て克服する流れが好きで、そっちに意識ずっといってたんだけど、年長組のほうの対立も楽しくなってきたなあ。この人たち、結局ちっとも和解しないんですよね。でも、最後に桜庭を迎えに来て声かけるの、水島だからな……。共感しないままに、わかりあうというか。そもそも、桜庭さんは、自分が盾になって、缶詰工場の女子たちを逃がそうとして、占守島に来てるから、部下を逃して、自分だけ戦車に乗り込もうとしてる水島を見つけて、ちょっと嬉しかったんだと思うんだけど、その水島がめそめそするから、がっかりもしただろうし、羨ましかったりもしたんだろう。水島の境遇は、桜庭にとっての、かつての自分に近いはずなのだ。でも、水島は、泣くし弱るし、人間らしく生きてる。桜庭が超えてしまった境界の向こう側に、水島は行かない。桜庭と同じく、死にとりつかれた矢野には優しくするんだけど、一歩手前の水島には冷たい。生まれ変わったって仲良く出来ねえ。でも、水島の手から手榴弾受け取るし、水島の娘が生きてたこと、むちゃくちゃ喜んで、たぶん迎えに来た水島の手を取ったんだと思うんだよなあ。

繰り返し観てて、ようやく5人と山下以外にも意識いくようになってきたけど、わたし、うぉりゃで観て以来、ちょっと好きな役者さんが、今回もアンサンブルで出てらして。黒岩さんなんですけども。序盤で、田中の上司の兵長なんですよね。田中がむちゃくちゃ若いんだと思うんだけど、この兵長も、田中のハーモニカ取って、うぇーい!ってしてるあたり、かなり若いんだと思う……。この人が「なぜ戦争が終わったなんて希望を持たせた、おっかあ……」って死んでくのがつらくて、ガン泣き。さておき、仙台でやっと気づいたよー。田中はあの人の銃をかっぱらったおかげで、命を長らえたんだな……。この、死んだ人間の上に生きてるみたいな描写が、たくさんたくさん重なって、ラストの桜庭の独白につながるんだよなあ。

仙台公演の最中に、日本アカデミー賞の授賞式があったせいか、大泉さんがヒゲを剃ってて、ヒゲなし軍曹スペシャルですよ。そうじゃないかな〜と思ってちょっと期待してたもんw ヒゲないと、途端にかわいいなあ。水島軍曹としては、ヒゲあったほうが好きかな、と思うけど、まあこれはこれで。なーんて言ってたら、これ書いてるのが東京初日なんですが、この間の福岡公演から今日に至るまで、ヒゲないみたいでやんの!w こうなると、ヒゲあるのを観てたのが、ありがたくなってくるのかなあ。どっちでもいいんですけどもw 他に多ステっぽい感想としては、安田さん、東海からここまでの間に、芝居ちょっと変えてきてて、うーん、うーん、くどくないかしら……ダミ声もくどさに拍車かかるしなあ。やだー、ファンっぽいうるせえわたし!w まだそんなに、安田さんのお芝居を観に行ってる感じがしてない(本公演はわりとそう)ので、もうちょっと安田ファンモードにもなりたいなあ。

劇場に身を委ねて震えて泣けるのも、あとちょっとです。大事に観ていきたい。