かくれが

とあるスマオタの備忘録

宮城野

9/23 草月ホール 草刈民代安田顕 演出:鈴木勝秀

4回目。東京公演楽日。ってことで、カーテンコールがトリプル。3回目はおふたり手をつないで出ていらして大変和む。やすださんはにかんでてちょうかわいい。本編がね、とにかく報われないので、こういうのあるとほっとできて嬉しいです。初日も、草刈さんをまねて、ちょこんとお辞儀するやすださんに、ちょう癒されたんだけどなー。

で、私の予定は、あとは追加公演の千秋楽を残すのみなので、ネタバレかもしれない感想を。
別の方が演じた舞台のダイジェスト映像を観たことがあって、原作についても内容がわかる程度のあらすじみたいなのを読んだことがあったので、苦手意識をもりもり抱えて挑んだんですが(笑)、へこたれることもなく、楽しく……ってのも違うんですけど、引き込まれて観られました。いや、もう、出てきた途端、草刈さんが美しくて、圧倒されまくり。「ちょwww美しすぎwww人間じゃねえwwwwww」(友人談)(草生えるとこまで込みで)目の前にいるのに、ホログラフかなんかかと……幽霊とか、幻とか、オーロラとか、そういう種類の……。美しい人ってのは、存在が光に近いんだわ(真顔)。演技は、上手いか下手かつーと、下手な部類になっちゃうのかもしれませんが、存在感とかいうのかしら、舞台にいらっしゃるだけで、勝ちです。いや、勝ち負けで表現するのもおかしいんだけど……なんていったらいいんだろう……。でも、回を重ねるごとに、とちる回数なんかもめきめき減ってて、見応えが増すばかりです。初日と楽、両方観られるの幸運だわー。それでも、ラストにライトが落ちた後、カーテンコールで再び照らされたときには、「宮城野」から「草刈民代」に戻ってらっしゃって、その瞬間が一番美しくて、毎回すごい楽しみだった。これは、私が宮城野というひとが、あまり好きになれないからかもしれない。これまたうまいこと説明できないけど、私はなんとなくわかるんだよなあ、妹とか、おかよが、彼女に冷たいこと言うのって。私が意地が悪いのかもしれない。矢太さんは好き。ちょう好き。だめなひとだいすき。以前に見たことがある矢太さんは、鬱屈した日々の末に、もっと狂気に駆られた殺人者みたいに思えたんですけど、安田矢太郎は普通の、ほんとごくごく普通の男だった。虚実のあいだをふらふらと揺れるけど、結局虚も実なんだよなあ。人間、そんなもんじゃない。おかよと逃げたいのも、宮城野にすがっていたいのも本当。そこらへんがたまらん……やすださんらしくて。似合いの役柄だなあ。つか、安田さんだからこその矢太郎像なのかな。この気持ちをどう表したらいいのか、語彙がないんですけども、ほんとたまんない……。んで、べっぴんさんなの! 痩せてらっしゃるからかな、禁酒のおかげなのかな。ほんときれいかっこいいべっぴんさん萌えでしんだらどうしよう>< って、この1週間苦しいくらいなんですけども……。顔だけじゃなくてさー、あーもー思い出したら苦しいし。そりゃまあ通っちゃうよね……結局時間が自由になる限り全部行ったことになるよ……。

あたしの感想は、なんで最終的に全部ミーハーなアレになんのか。言い訳でしかないけど、ほんともっとまじめに観てる気持ちもあるんです……。