かくれが

とあるスマオタの備忘録

映画「ビリギャル」

初日に観てきたのに、感想遅くなってしまったけど、これむっちゃおもしろかった。わたしぜったいターゲット層じゃないし、安田さん出てるから一応観とくか、くらいで、期待値が最低に近かったんですけど。事前の宣伝とか見てて、おもしろそう! って、ぜんぜん思わなかったんだもん……でもめっちゃおもしろかった。おもしろいなら、おもしろそうに宣伝してほしい! って、変な怒り方をしてしまったw いい意味で裏切られてほんと満足。安田さんも、思ってたよりおいしいなー! 舞台挨拶で監督が「終盤からエンドロールのヤスケンさんが、見れば見るほど癖になりますので、何度でもどうぞ」って言ってらしたみたいな、それだけの役回りなのかと思ってたんですけど、ただのヒールで終わらないさじ加減が、とても安田さんらしいお仕事だと思います! 安田顕というカードの使い方がすごく有効……。やー、おもしろかった。以下ちょっとネタバレの感想。
ハイジさんと平行してるので、痩せてて細眉。アップになるたび、とにかく眉毛書きたくなるww やっぱ無意識に前週に観た龍三と比べちゃうので、すげー痩せてる気がしたなあ。舞台挨拶ではわりと体重戻してらっしゃるようにお見受けしたせいもあるかもしれない。でも、細眉も痩せ気味のお顔も、ちょっとキツめの印象になるので、この先生にはちょうどいいかも。これといったエピソードもなく、全裸記念写真のシーンだけで、担任の改心……改心って言い方はおかしいんだけど、さやかへの向き合い方の変化を見せてんの、すげーうめえ。安田さんもうまいし、そーゆーのの積み重ねてるこの映画、うまい。学校ってシステムからこぼれ落ちるさやかたちを救う坪田先生と、大多数のための学校というシステムの秩序を維持することが優先される西村先生は、立場が違うのだ。熱心っちゃー、熱心なんだよ。あーちゃんが忙しいのに合わせて、遅い時間に学校で話してんのとかも。喫茶店で、坪田先生の正論の反論が、腹立たしくて仕方ないのとか、セリフ以外で見せられるのほんとお上手。ただのヒールで終わってもいいんだけど、そーゆーの仕込んであった上で、さしたる描写もなく、卒業式の全裸記念写真持ってくんのが、ほんといい……。ほんと素敵なんですけど、わりと序盤に全裸フラグが立つので、後半ずっと泣きっぱなしの中、頭のどっかで、全裸! 全裸! って、鳴り止まぬ安田の全裸コールが鳴り響いてるの困る。全裸もお見事ですよもちろん。安田さんもだけど、伊藤くんの使い方も、お見事だったなあ。いい意味で、伊藤くんの背負ってるキャラよりも、感じ悪い(笑)。感じ悪いってのも、なんか違うんだけど、伊藤くんのいい人感で押し切ってこないのが、好印象。吉田羊さんもすごいなあ。ひとつ間違えばモンペつーか、馬鹿親だったりもするんじゃないかと思うんだけど、すんごい素敵。お父さんも素敵。ラストのおんぶのシーン、田中さんが何回観ても自分で泣くつーてたけど、そら泣くわ。むっちゃ泣くわ……。お父さんが弟のことを「恥ずかしい」つーたときに、あーちゃんが「何回学校に呼び出されても、恥ずかしくなんてなかった!」って言うの、ものすごいハッとします。親子というか、兄妹3人の物語として、ちょう泣くなあ、これ。あんま目立たないけど、末っ子がちゃんとしてんのがいい……。そしてなにより、あのエンドロールいいなあ。元気でるよ。今日も明日も明後日も、はつらつと生きようと思うわ……。観てから1ヶ月以上経っちゃってるんですけど、ときどき思い出して、噛み締めてる。

舞台挨拶回だったんですが、安田さんはなんかめんどくさい、でも優しいおじさんだったw