かくれが

とあるスマオタの備忘録

TEAM NACS 第15回公演「悪童」 東京前半

EX THEATER ROPPONGI・8/26、28、30マチネ

東京公演、すっごいおもしろいんですけど!! いや、別に今までもおもしろかったですが、あれかな、直近の名古屋がすごい見えなかったからかな(笑)。東京初日、座席についた瞬間、「すごい! 2階席後方なのに、すっげえ見える!!」って、素で思いましたし。芝居って、見えるとおもしろいんだな……いやなにゆってんのかよくわかんないけどこれ。そして、音がいい。観劇直後に、最初にツイートしたのが「音がいい」だったんですけど、よく考えたらここライブハウスだよ、音褒めるの間が抜けてるよw 会場発表になったときは、ライブハウスでの公演って、ぜんぜん期待感持てなかったんですけど、いいですねえ、EXシアター。補助席だの何だの入れたら、1000人くらいなのかな、キャパ。その人数よりも狭く感じる。窮屈という意味ではなく、いい意味ですごく狭いので、拡散していく感じがない。うまく説明できない……。広くて開放感のある劇場より、この演目に似合ってる気がします。でも、東京の動員数きびしくないっすか。しかし、あんだけチケット取れなかったにも関わらず、友人に譲ってもらって、26,28日と観劇さしてもらって、ありがたい……。さらに、日曜日に、予定がなくなってしまったので、記念参加くらいの気持ちで、当日券の整理券もらいに行ったら、運良くお席いただけまして、いやほんとチケットの神様ありがとう。トータル6時間ほど六本木にいなくちゃいけないハードルの高さからか、(具体的な数字は避けますが)かなりの確率で当日券取れる計算になってるようで、FC先行はともかく、それ以降の抽選先行とかよりはたぶん確率高いです。

以下、いつものネタバレ感想。ネタバレしてるけど内容を知りたい人の役に立つことは書いてないというやつ。前記事2つ既読前提になってます。

東京やっぱこぢんまりと。はじめて、冒頭のチャックを呼ぶ声とかに、エコーかかってんのを知ったくらいは、音が聞きやすい。嬉しい。東京がいちばん見やすいのかなあ、くっそ、いちばんチケ取れねーくせにwww 狭い! と思うと、逆に今まで地方のでかいホールでこれをやってたのがすごいなあ。空間を持て余してるとは、ちっとも感じなかったので。そして、東京ではじめてどセンに座って、あらためて思ったのが、この芝居ほんと真ん中で話進まないw これで見せるの、勇気あるよなあ。

名古屋から東京までちょっと間があいたら、セリフの追加という大きな変更が。リピーターすっごい動揺したわw 紺ちゃんの去り際のセリフが増えてたけども、福岡途中からだそうですね。「ビールでも飲むかな」だけだと、今までどおりの日常を繰り返す感じなのが、「久しぶりに妻を抱く」が追加されたので、奥さんや家族と、あらためて向き合っていこうとか、そういう決意の表現かなあ。変更あると、ついつい意味を深追いしてしまうw 紺ちゃんは、前半誰よりもちゃんとしてて、とん平や鴨田先生の話になるたび剣呑な巻くんに目配せとかしてるんだけど、中盤の鉄パイプを引きずっての犯人探しのあたりから、そのノットオンリーお兄ちゃんバットオールソーお父さんな部分が消えちゃうの、たまらない。リーダーのああいうお芝居好きだなあ。

紺ちゃんのセリフ変更がすごく目につくほど、毎回きっちり同じお芝居なんですけども、いちばんブレて見えてたのがエロッチで、巻くんの独白聞いてるエロッチとか、苛ついてたり笑ってたり、いろいろあった気がするんですけど、東京公演ではだいたい同じお芝居に見えるなあ。わたしずっとエロッチ見てるから……好き……! すぐに人の口調真似て小馬鹿にするエロッチ。何かを思い出すとき、髪の毛わしゃわしゃするエロッチ。よく見るとネックレスがロザリオのエロッチ。え、あれでカトリックなの?? ただのアクセサリーかもしれないし、そうやってどうとでもとれるとこも好き……。極論を言えば、「絵なんてもう何年も描けてねえよ!!」が見たいんだと思う。俺のチケ代4000円くらいあそこでいい……女にたかって食わせてもらって愛想つかされて捨てられて、その繰り返しだ!! 意味もなくセリフ書き出してみるくらいは好きだwww 解釈に幅があるので、このへんの本音っぽいことも、ちょっと口にしてみただけの適当さかもしれないし、ほんと好き!

……ってくらいは、エロッチをメインに観てたはずなんですけども、東京公演はじまってから、わたし急に安田顕に夢中。視線がはずせない。前回の感想なんか、安田さんの話まったくしてないね……。初日の後は、ほんと東京きてからだなあ、この感じ。好きです……このひとの芝居ずっと観てたい……。どっちかというと、これが通常運行なんですけど、なにがどうしてそのスイッチ切れてて、東京に来てから入ったのか、まったくわからない。

初日をいっぱいいっぱいで観て、盛岡で西くんチャック中心に伏線消化なんかをチェックして、気づけばエロッチ担になって、あんま見えない名古屋を経ての、東京公演で、突然安田さんから目が離せなくなって、そしたら当然、巻くんのことが好きになってくるんだよなーw ずっと見てると、巻くんはかっこつけしいなので、みんなが大笑いしてる時に、ひとりで笑いを噛み締めてる。でも、人がいいので、なんかしら心温まる思い出とか出てくると、そのたび涙ぐんでは目頭をおさえている。かわいいひとだよなあ。安田さんはほんとこういう、気を張ってるんだけどどっかしら弱い男性が似合う。エロッチに、「俺も、お前は嫌いだ!」って言う巻くん、あんな嬉しそうに笑ってたっけか。もっと、ニヤッと笑う印象だったので、かわいこちゃんでびっくり。はじめて、友情感じちゃったわーwww 体力のない巻くんは、要所要所でゼエハアしているけども、エア殺人のくだりも、エロッチはいつまでもぶっ叩いてるのに、巻くんが先にやめちゃうのって、疲れたからなんだな、たぶん。でも、一旦やめると、ちょっと頭冷えるもんね。あのシーンも、いろんな見方できて、すっごいおもしろい。

そんなわけで、気づいたら、あんなに見てた西くんとチャックをちょっと置いて、エロッチ巻くん紺ちゃんって感じになってまいりましたなあ。つまり、すっかり、悪童のみなさんに愛着も湧いております。そのせいか、あんなにひっかかってた諸々が、ほとんど気にならなくなってきて、これでよかったんだろうか……。なにか騙されてるような気はしつつ、東京後半です。もうちょっとだけ観る予定です。

続きます→ TEAM NACS 第15回公演「悪童」 東京後半・ライブビューイング - かくれが